● RICES処置    〜もしケガをしてしまったら〜
RICES処置とは
突き指、捻挫、骨折、打撲など、ほとんどの場合、疼痛、内出血と腫脹が生じますが、これらを最低限にとどめ、損失期間を短縮するための処置です。

Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)、
Stabilization(固定)を意味します。
(1)Rest=安静
ケガをした部分はむやみに動かしてはいけません。ケガが悪化しないように安静な状態に保つことが大切です。

またケガは運動中に起こるため、呼吸や心拍数を安定させるためでもあります。
(2)Ice=冷却
炎症を抑える。内出血を最小限に抑えるため、受傷直後が効果的です。

アイシングを直後に行うことで、通常受傷後4〜6時間後に発生する滲出物をも減少させることができます。また同時に痛みや内出血、腫脹も軽減してくれます。

しかし注意しないといけないのは長時間のアイシングは組織の損傷を引き起こす原因になります。その為、アイシングは約20分間行い、起きている時間の間中1〜1.5時間おきに繰り返します。

アイシングを行うことで炎症反応を抑制し、外傷の回復は促進されます。この段階での適切な処置を行っておけば外傷による損失時間は短縮されます。
※アイシング時の注意点  =凍傷に注意しましょう!=

凍傷は基本的に0℃以下で起こります。

氷のうや、氷袋でのアイシングは、凍傷になりにくく長時間冷やしても問題ありませんが、クライオパックなどは長時間直接肌に当てて冷やすと、凍傷になる可能性が高いため、使用する場合には
必ずタオルなどで包んで使用してください。
(3)Compression=圧迫
アイシングと同様、内出血を防ぐために行い、アイシングと同時に行うとより効果的です。

しかし、圧迫が強すぎると血液の循環が悪くなるので注意が必要です。

圧迫後は患部より先がしびれたり、色が変わっていないかを確認し、症状が見られれば圧迫を弱めます。
(4)Elevation=挙上
ケガをした部分には血液が溜まりやすいため、患部が腫れやすくなります。

冷却、圧迫処置をした患部を心臓より高く上げて出血、内出血、腫れを軽減させます。

手首、足首が患部なら仰向けに寝た状態で患部の下に座布団などを2枚程度重ねて敷くと良いでしょう。

また睡眠中の挙上は5〜6cm上げておけば可能です。
(5)Stabilization=固定
固定は圧迫と同時に行います。

痛めた筋肉や関節を動かさないために固定し、悪化を防ぎます。
※以上は運動直後に受傷した場合の応急処置です。

RICES処置を施した後は病院などを受診し、専門家に指示を仰ぐことをお勧めします。

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